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医療ハイフとエステハイフでは何が違う?

リスクの低い美容医療の一つであるハイフ。ハイフには医療ハイフとエステハイフがありますが、両者を法的に区別することはできません。機器性能や施術理論などにおいて明確な違いがない医療ハイフとエステハイフですが、機器の出力や使い方に違いがあります。以下では医療ハイフとエステハイフの相違点について詳しく紹介します。

ハイフとは

肌に超音波を当てて、皮膚組織に熱エネルギーを与えることのできるハイフ。正式名称はHigh Intensity Focused Ultrasound(高密度焦点照射式超音波治療)であり、肌の表面を傷つけずに組織を引き締められるのが特徴的。これまではシミやたるみを改善するには大がかりな施術をしなくてはなりませんでしたが、ハイフが登場したことで、メスや針を使用しない、リスクの低い美容施術を選択することが可能になりました。外科手術が必要な施術しか選択できなかった従来の美容医療に比べて、メスや針を用いず小顔効果や若返り効果を得られるようになったのは大きなメリットです。

ハイフにはダウンタイムがほとんどなく、大きな副作用も起こりづらいです。施術直後から翌日にかけて若干顔に赤みが出たり、むくんだりすることはありますが、施術直後からメイクができます。帰宅した後も不自由なく生活できるでしょう。

なお、熱エネルギーを商社する施術であるハイフは一時的にバリア機能が低下することがありますが、それによって乾燥しやすくなったとしても、数日で元に戻ります。

医療ハイフの特徴

医療ハイフとは、一般的に医療機関で行う施術を指します。医療ハイフもエステハイフも、施術で得られる効果やメカニズムは同じですが、使用する機種や施術者、料金などに違いがあります。

しかし、国内において正式に医療機器と認められているハイフは存在しません。とはいえ、医療行為に当たるとされる機種はあり、高出力を出せるのが医療ハイフの特徴です。また、施術中の痛みに備えて麻酔を使用できるのも医療ハイフならではの強み。施術中だけでなく、施術後に肌トラブルが生じた場合でも、薬などで対処することが可能です。

エステハイフの特徴

エステハイフは、医療機関ではない場所で使用されるハイフを指します。元は医療用だった出力の高い医療用ハイフを、エステサロンでも使用できるように出力を落とし、転用しています。医療用よりも出力が低い分、施術のリスクも低くなり、気軽に受けられます。数あるエステサロンの中でも、信頼性の高いエステサロンであれば、痛みが生じる可能性も低いでしょう。また、元は医療用のハイフなので、安全性を心配する必要もありません。

医療ハイフとエステハイフの違いとは

出力において差がある医療ハイフとエステハイフですが、細かく見ていくと他にも違いがあります。以下では医療ハイフとエステハイフの違いについて、さらに深く見ていきます。

機種による違い

医療ハイフとエステハイフの違いの一つに、機種による違いがあります。さまざまなメーカーから販売されているハイフですが、機種によって照射方式や効き目、照射の深さなどが異なります。

出力に制限が設けられていない医療ハイフは、効き目の強い機種でも使用できます。それに対し、エステサロンでは医療資格を持っていないスタッフが機器を扱うので、医療行為に当たらない範囲でしか機器を使用できません。そのため、医療班以外に該当する機種しか使用できないのです。日本国内において正式に「医療機器」トン印呈されているハイフはありませんが、使用に伴うリスクの高さから、「医療従事者が施術を行うべき」とされている機種はあります。

例を挙げると、「焦点式」が該当します。焦点式のハイフは、超音波を一転に絞って照射するため、熱エネルギーが大きく、肌がダメージを受けやすいです。大きな効果がある一方で、照射を何度も行うとやけどする危険があります。そのため、医療ハイフでしか使用できません。また、「皮下組織」や「SMAS筋膜」といった真皮より深い部分にアプローチできるのも医療ハイフの特徴です。

なお、エステハイフでも使用できる機種としては、「蓄熱式」のハイフがあります。蓄熱式は、直接組織に影響が出ない程度の弱い超音波を照射して、肌の内部を温めます。出力が強くなりすぎないよう制限されていることが多く、やけどする危険性が低いです

エステハイフで使用している機種は照射して超音波が届く深さが比較的浅く、SMAS筋膜までアプローチするのが困難です。リフトアップ効果や小顔効果は医療用ハイフの方が大きいといえるでしょう。ただし、肌のきめを整えたり、小じわを目立たなくさせたりしたい場合は、エステハイフでも十分です。SMAS筋膜よりも浅い部分である、表皮や真皮にアプローチしたい方はエステハイフを選ぶと良いでしょう。

施術者による違い

医療ハイフは医療機関で使用するため、専門知識や技術を有する医師が施術を行います。クリニックによって差異はありますが、アフターフォローに至るまで医師が面倒を見てくれるため、安心して任せられるでしょう。万が一、施術後に赤みが出たり、腫れたりした場合でも、改めて相談できる医師を探さなくても施術したクリニックを再診できます。それに対し、エステハイフは医療行為にあたらないので、エステサロンのスタッフが施術を行っています。

効果の持続期間による違い

一般的に、医療ハイフの施術効果は半年~1年程度とされています。エステハイフの効果が持続する期間は1~2ヶ月といわれており、医療ハイフの施術効果の持続期間の長さが分かるでしょう。施術効果を持続させたいのであれば、エステハイフの方が医療ハイフよりも短い期間で施術を受けなくてはあなりません。

料金による違い

1回辺りの施術料金の相場は、医療用ハイフが4万~15万円程度、エステハイフが5千円~1万円程度となっています。エステハイフの方が比較的安いですが、長期的な目でみると医療ハイフの方が費用を抑えられる可能性もあるので要注意です。

また、使用する機種によって料金設定が異なるサロンなどもあり、効果が高い施術は高い料金設定になっていることもあるでしょう。リフトアップ効果や肌の生成を促すには定期的に施術を受ける必要があるので、費用がかさまないようにするためにも、トータルでいくらかかるのか、はチェックしてください。

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    ※2023年6月時点・編集チームによる独自調査

※当サイトでは【メディカルエステ】と【エステティック】の違いを以下のように定義して紹介しています。
【メディカルエステ】
医療機関内・医療機関併設サロンにて提供されるエステメニュー、または医師・クリニックが監修・提携・指導しているサロンにて提供されるエステメニュー(※カウンセリングの結果に応じて、監修・提携・指導している医療機関で診断・治療を実施するケースもあります)
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